紙じゃない電子書籍と樹脂成形機

電子書籍は紙じゃないので、古くなった本のように色褪せることはありません。
そのぶん本を大事に扱うという行為とは無縁になってしまい、少し寂しい気もします。
例えば、高価でしかもお気に入りの本を読む時は、ジュースやコーヒーなどは近づけず、
手を綺麗に洗ってから読むようにしていますが、
電子書籍は見たい本をタップするだけで済み、本棚に片付けるという行為も必要ありません。
購入する時の値段は本によって大きく違いますが、
扱い方は皆一緒というのはどうなんでしょうか。

何だか樹脂成形機の金型から出てきたクローンのようで、
本の有り難みが薄らいでいく気がしてなりません。
それでも電気を消した暗い部屋でも読めるため、就寝前の知識の蓄積には最適です。
人間は、進化する度に寝不足になるようです。

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